歯科内装デザイン設計_7 住宅・医院で使いやすい。プロが選ぶ壁紙クロス3選[写真付き]
- atsushi handa
- 8月21日
- 読了時間: 3分
空間の印象を決めるのは、目立つものじゃない。
壁紙は静かに整える存在として、とても重要な要素です。
今回は、今回の歯科内装デザイン設計で実際に使ってきた中から、とくに「これは良かった」と感じている壁紙(クロス)を3つご紹介します。テクスチャー・光のあたり方・ニュアンスカラープロとしての目線と、日常での使いやすさ、両方を意識して選びました。
1選めは_塗り壁調なのに軽やか ニュアンスを選べるクロス
サンゲツの塗り壁調クロス手に取った瞬間、クロスなのに「空気を含んでいる」ような柔らかさがある。このテクスチャー、使ってみると本当に空間に馴染む。住宅でも店舗でも、どんなスタイルにもそっと溶け込む背景力がある。とくに注目したいのがカラーバリエーションの豊富さ。最近ではこのシリーズ、どんどん新色を増やしていて、色味の選択肢が広がっている。これが地味にありがたい。ちょっとベージュ寄り、少しだけグレーを足したい、そういった半トーンのニュアンスをデザインに落とし込むことが可能となりますが、沼クロスとも言える(笑)

ただしこのクロスは準不燃材。使用できる場所に制限があるので、商業施設や医療施設で使う場合は注意が必要。住宅ならあまり問題にならないが、デザイナーに確認するか、施工業者さんと事前に相談しておくのが安心。

診療室のローパーテーションに使用した、天井が低めのため、アイキャッチを下げるために貼りわけ構成で使用 骨白アクリルのサインをアクセントに


2選目は_英国の深みを感じる、落ちついたモリスカラー
こちらもサンゲツによるウィリアム・モリスのビンテージカラーをもとにしたクロスシリーズ。このモリス系のカラーは、かつてはリリカラの十八番だったけれど、最近ではサンゲツでもライセンス製造されていて(どうやら輸入ではなく国内生産らしい)、上品に仕上がっている。テクスチャー自体は比較的フラットで、前出の塗り壁調に比べるとおとなしい印象。しかしその分、色味の深さと落ち着きが際立つ。やさしくて、どこか懐かしくて、それでいて今っぽさもある──そんな不思議なバランス感が魅力的。こちらは不燃材認定済みなので、住宅・商業施設など場所を選ばずに使える点もありがたい。

待合室の壁面に2色のカラーを選択、目地を入れてリズムをかえてみました

ちなみに、リリカラでは現在「ブリティッシュカラー」としてモリス調カラーを展開しているようです。こちらは塗装調でよりフラット。使用時には下地を拾いやすいので、施工屋さんとの相談は必須。あわせて覚えておくと便利かもしれない。


3選目は_テクスチャー感のある塗り壁クロス
リリカラの塗り壁調クロス 表情は少し荒めで、光のあて方によって見え方の変化が特徴。とくにホワイトからグレージュあたりの色合いは、あまりクセがなく使いやすく、照明によって奥行きがぐっと増す。


この少し粗さのある質感は、柔らかい素材感の家具や照明とあわせるととても心地いい。塗り壁では出せないライトな印象を残しながら、空間に適度な「素材感」を与えてくれます。
今回の3選は、特別なアクセントには ならないけれど「なんか空気がやさしいな」と思わせてくれる 3選としました
また、いいクロスに出会えたら、ここでご紹介しますね
Good design, good day.



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